8.「基本的生活習慣」をつけることが大切


4歳の時、NHK厚生文化事業団の「障碍児の為の親子合宿」に参加しました。

「合宿」は、子供は、学生ボランティアさんに預け、親は勉強をするという「親の勉強会」が主体でした。

学生ボランティアさんが、障がい児をハイキングに連れて行き、その後、お風呂に入れて寝かしつけるまで一日中面倒をみてくれました。その間、親達は、ダウン症やどもりや自閉症など障がい別グループに別れ、担当の先生を交えての「勉強会」が開かれました。その時に学芸大学の教授でおられたNM先生(故人)と出会いました。今まで、自閉症は成人しても、施設に入る位しか聞いていませんでしたが、世界各国の自閉症の方達や施設を見て知識豊富なNM先生からは、自閉症であってもその特質を活かし、「ピアニスト」になっている人、気象予報研究所の「研究員」になっている人など、その特性を生かし立派に仕事をしている人の例を聞くことができ、「将来は、病院に入ることになるだろう」と言われていた私は、「自閉症」であっても、仕事ができるようになるのだと希望を持つことができました。将来、言葉が無くても仕事ができる人間に育てようと「目標」を持ちました。合宿の最終日、ダウン症やどもり、自閉症のグループごとに、話し合った結果が発表されました。各障がい担当の先生方は、全体のまとめとして、

どんな障がいであろうとも自立して生活できるよう「基本的生活習慣」を身に付ける事が大切!障がい児でも特別扱いはせず、健常児と同じように「いけないことはいけない」と教え、「普通に育てる事」が大切。と、締めくくられました。

当時、「子供の言いなりになり、甘やかして育てることが大事である」という指導方針を真逆に捉える指導方針を放映していた同じNHKが主催する合宿で学んだ事に驚きましたが、私は、普通に「いけないことはいけない」と教える教育方針で良かったのだと確信を持てました。

「朝起きて、顔を洗う。歯磨きをする。洋服は自分で着れるようにする。ボタンもかけられるようにする。トイレもきちんと一人で出来るようにする。ズボンも履けるようにする。お風呂で頭や身体を洗うことができる。靴の右左が分かり履ける。」など、人間として最低限の「基本的生活習慣」が一人でできるように教育する考えが障がい児の自立のための第一歩になることを学ぶことが出来ました。